デジイチ初心者には単焦点レンズよりもズームレンズがおすすめ

わたしもデジイチをマニュアルで撮るようになって1年くらいの初心者なのですが、初心者に単焦点レンズをすすめることについて疑問に思っているので、それについて書いてみたいと思います。

初心者の方もたのしんでカメラライフを続けてほしいなと思っています。単焦点レンズを不便に思って一眼レフを使わなくなってしまう人が少なくなったらいいなと。普通に撮れればいいやーと思ってる人に単焦点レンズをすすめて、これで上手くなるからがんばれっていうのもどうなのかなーと。

絞りとか、f値とかが分からない人はこちらを読んでね。カメラ初心者がカメラ初心者に贈る、絞りとシャッタースピード、ISO感度の話

単焦点レンズとズームレンズを比較

今回は下記の2本のレンズで比較していきたいと思います。

「単焦点レンズ」

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
参考価格:36,072円

単焦点レンズの入門として大人気のレンズ。安くて軽く綺麗に撮れると評判。ズームはできず、35mm固定でf値は1.8の明るいレンズ。

「ズームレンズ」

AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
参考価格:37,800円

入門モデルのカメラのレンズキットとして付いてくるズームレンズ。ズーム可能で18mmから55mmまでズームできる。18mmの時の最小f値は3.5、55mmの時の最小f値5.6。35mmだとf/5で、上記の単焦点より暗いレンズ。

この単焦点レンズの魅力について

この単焦点レンズの魅力としては「明るい」「ボケる」「軽い」ってところです。

ダメな部分としては「ズームできない」。ただ「ズームできないから足をつかって構図を決めるので、新たな構図や距離感で撮ることになり、結果として撮り方を覚えられるのが良い」などと一般的に言われることが多いです。

ズームできない事への不満

ではなぜメーカーが出しているレンズキットのレンズがズームレンズが多いのでしょうか。それはズームできるレンズが便利だからです。少なくとも私はそう感じました。

入門機に単焦点をつけて売ってしまうと不満が溜まりやすいと思うのです。「アップで撮れない」「ズームできない」「壊れてるんじゃないの」など。

デジカメを使ったことのある人は、ズームできるのは当然で、焦点距離を変えられないレンズがあるなんて思ってもいないかなぁと。

このズームレンズの良いところ

ズームレンズは焦点距離を変化させて撮影するため、単一の焦点距離でしか撮れない単焦点レンズと違い、複雑な構造になり暗いレンズとなってしまいます。(なので、ズームできて明るいレンズは高額になる。)

しかし、足だけでではカバーできないロケーションがどうしてもあり、そこに対して不便と思うことが多いのではと思ったんです。例えば、フェンスがあって近づけなかったり。逆に、それ以上さがれずに撮りたいものが画面に収まらなかったり。木の上のほうに撮りたいものがあったり。

ズームレンズならわざわざ足を使わなくても、レンズをまわせば、その場所で好きな画角に切り取って撮影できます。

ズームレンズの焦点距離別のサンプル写真

ズームレンズも練習になる

ズームできるとはいえ、構図を決めるには足で探さないといけないので、ズームレンズでも撮ることで練習になると思うんです。

この焦点距離だと、こんな画角になるのかーというイメージをつけるのにもいいと思います。それで必要な焦点距離の単焦点レンズを買うとか。

いろんなレンズを持ち歩けば解決?

じゃあいろんな焦点距離の単焦点レンズを持ち歩いたら解決するでしょうか。それはもちろんしますし、それができたらみんなやってると思います。

ただ、それをやるには何本もレンズを買わないといけないですし、持ち歩いて、付けかえないといけない。これって金銭的にも、肉体的、手間を考えてもかなりむずかしいですよね。

ズームレンズなら1本つけておけばそれで撮れてしまうんです。

このズームレンズは撮りにくいのか

例えば、ニコンやキャノンの入門機と呼ばれるカメラにレンズキットとして付いてくるレンズ。焦点距離は18mm-55mm。このレンズでも室内で一番ひいて取ればかなり広角に広い範囲を移せますし、55mmまでズームすればポートレート的に人物を撮れます。

と思っていたのですが、「18-55mm f/3.5-5.6」と書いてあるとおり、55mmまで望遠にズームすると最小f値でも5.6と結構絞られてボケにくくなってしまいます。(先ほどサンプルを撮影していてこんなに違うのかと実感しました..)


35mmの単焦点レンズで撮影(f/1.8)


35mmにあわせたズームレンズで撮影(f/5)

ボケにくいとはいえこれだけ撮れる

すいません。苦し紛れですがこのズームレンズでもこんなくらい撮れます。参考までに。

ズームレンズのサンプル写真
それなりにボケる

ズームレンズのサンプル写真
引いて撮るとこんな感じ

ズームレンズのサンプル写真
同じところに立ってズームした写真

ズームレンズのサンプル写真
引いて撮ったフェンス

ズームレンズのサンプル写真
背景が抜けているので寄ればこんな感じ

ズームレンズのサンプル写真
玉ボケも撮れる

ズームレンズのサンプル写真

ズームレンズのサンプル写真

最後に

やはり明るいレンズは魅力的です。ただ、ズームレンズの方がラクなんです。レンズ取り替えるのとかめんどくさいよーとか、普通に撮れたら満足だよーというひとにはズームレンズがいいのかなーと。

だから2本目のレンズに下記のようなのを買っちゃうのもアリだと思うんです。300mmだと普段見れない世界が見れるのでもっと一眼で撮るのが楽しくなるんですよねー。

300mmのサンプル写真
こっちみんな

300mmのサンプル写真
観覧車だってこんなに寄れる!

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