Webデザイナーはコーディングできるべき論に対して思ったこと

SNSで定期的に話題に上がっている「Webデザイナーはコーディングできるべき論」を見て、思ったことがあるので書いておこうと思います。
(個人的には「べき」という言葉が好きではないので使わないようにしてます。)

できた方がいいのは分かる

Webデザイナーがコーディングできた方がいいのはわかります。

– コーディングする側との連携がスムーズに
– Webの文書構造的にちゃんとしたものが作れる
とか色々あると思うので。

ただ、それはなんでもそうで、字が上手い方がいいし、絵も描けた方がいいし、バックエンド、ディレクション、マネジメント、経営もできた方がいいですよね。

料理人だって、和食、フレンチ、イタリアン、中華などなんでもできた方が、それぞれの良いところを組み合わせて、今までにない素晴らしい料理を作れそうですよね。

できるものが複数あって、それらを組み合わせて考えることで、その人の独自性や価値みたいなものが出ると思うので、いろんなことができた方がいいとは思います。
どのスキルをどの程度伸ばしていくかは本人が決めていいかと。

原因は違うところにありそう

みんなの意見を見てるとコーディングできるかどうかじゃなく、スケジュールや進め方に問題がある気がしてきました。

ハイパーざっくりですが、Web制作の流れを書くとこんな感じ

要件定義 <-> デザイン <-> コーディング -> リリース

リリースまでは、各工程で戻って考え直す・修正するみたいなのが発生するはずで、それを見込んだスケジュールが理想です。
要件を詰めるところからデザイン・コーディングに関わるメンバーが入っていて、スタートからすり合わせをしていけば、Webデザイナーがコーディングできなくても問題ないはずです。

一方通行な進め方の案件が多い

要件定義 -> デザイン -> コーディング -> リリース

ただ、そんな恵まれた?案件はあまりないのが現状で、一方通行な進め方が多いです。

デザインされたものだけが降りてきて、そのままをコーディングするしかない。時間的リソースがかかる部分を確認して、デザインを変更することもできない。なので不満が溜まっていると思うんです。

微妙に違うレイアウトが複数あるとか、テキストが増えたら破綻するとか、コーディングできる人ならやらないよねっていうものがデザインとして上がってきて、苦労する体験を何度もしていたら、そう思うのは自然なことですよね。

スケジュールや進め方の問題なのでは?

なので本来的には、スケジュールや進め方の問題だと思うんですが、問題がすり替わってしまっているんです。
(予算や力関係なども要因としてはあると思いますが)

最後に

Webデザインは最後のコーディングに、スケジュール的なしわ寄せが来ることが多いです。

要件のところでスケジュールが遅れまくってるのに、リリース日が変わらないという呪いがかけられています。
いつか地球全体に魔法陣を設置して、その呪いを無効化した世界で働きたいものです。

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